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ちょっくらSSの連載でもしてみようじゃないか。

『分かれ道』
現在編の年齢を設定している時間軸からおよそ2年後のお話。
基本、尭人父さん視点。
これ、ホントは葉路さんから貰った隼人と父さんの交流小話から分岐した続きなんですが、
とりあえずそれナシでも読めるかなと思ったので投下してみる。
・白夜と隼人が音楽仲間で仲良しなんだぜ
上記の前提だけ把握していただければオールオーケイ。のはず。←
転載OK的な事は言われてるのでいずれ葉路さんから貰ったお話もどっかに掲載したい所。
読む前に注意。私の文章力にツッコミを入れたらきっと負けです。
ひとまず第一話。続きから本文だぞ!


西の空が茜色を纏い始めた夕暮れ時の街。
大通りを少し外れた交差点で、歩みを止め、自分の左手方向に伸びる道を眺めた。
ここは、大切な“分かれ道”だ。
 分かれ道 - 1
 数時間ほど前、あえて季節を外した旧友の墓参りを済ませて立ち寄った公園でとある青年に出会った。
別れ際に聞いた、隼人という名の青年。
里が襲撃を受けて以来、消息のわからなかった息子、白夜の友人だと言っていた。
話を聞けば白夜は双子の兄弟、珂月と二人で知人の店を手伝いながら元気に暮らしているという。
そして、その「知人の店」というのは、今は亡き旧友、悟が開き、現在は彼の息子の憬が引き継いでいる雑貨店だとも聞いた。
自分もかつて多くの時間を過ごした、馴染みの店だ。
「……。」
 改めて、目の前に伸びる道と左へ曲がる道を見比べる。
このまま直進すれば、駅に向かう。
角を曲がれば、進んで間もなくして件の店が見えてくる。
自分は隼人くんに励まされて、二人に会う決意を固めた筈だ。
どちらに行くべきかなんて、分かり切っている。
だが、足はその意志に反して動かない。
二度と会えないと思っていた子供達が自分の手の届く場所に居る。会いたくない訳がない。
しかし同時に、自分を知る者と接触をする事に僅かに恐怖を感じるのだ。
 あの事件から数ヶ月が過ぎた頃、真相が明るみになり、拘束を強いられていた生き残りは自由の身となった。
しかし同時に知らされた事実が、心に暗く重い陰を落とした。
事件の首謀は西方の集落の“虎”だ、と。
 そこは自分が生まれ、子供時代を過ごした場所。
あの頃渦巻いていた“白は劣等”という風潮が、今も尚息づいていたというのだ。
そしてそこに、虎の家系は一つしかないはずだ。
 まともに名も呼ばれず、“劣等種”と言われ続けて過ごしたあの家。
かつては集落を取りまとめる、由緒ある家系だったという。
――あの家に“白変種”(自分)が生まれなければ、あの家族が…集落が狂い出すことは無かった?
  ……そうなれば、こんな事件は起こらなかった?
 そんな考えが自分の中で芽生えた時、生まれて初めて、自分の受けた“生”を呪った。
それは同時に、「己の生まれを恥じない」という信念が崩れた瞬間でもあった。
 それ以来、共に開放された仲間の前からは自ら姿を消し、人の目は避けながら一人で過ごしてきた。
仲間を信用していないのではないし、自分が姿を眩ませた所で何も変わらないのはわかっていた。
だが、自己嫌悪に塗れた自分を仲間の目に触れさせることに、自分自身が耐えられなかった。
あれから1年余りが過ぎたが、未だに陰は心に付きまとって離れない。
……こんな父親の姿を、二人が見たらどう思うだろうか。
「自分を誇れるようになれ」と何度も言い聞かせながら二人を育ててきた私が、今ではこの体たらくだ。
――失望させてしまうだろうか…。
 考えれば考えるほど不安が募り、自分には二人に会う資格が無いように思えてくる。
隼人くんに告げた、「近いうちに訪ねる」という言葉を嘘にする気は無いが、今回は日を改めるのが賢明そうだ。
そう結論付けて、駅に続く道へ一歩踏み出そうとした、その瞬間。
「……あの、」
 遠慮がちな声が後ろから掛かり、振り返るとそこには二つの人影。
一人は暗い紫色と橙色という特徴的な色をした癖のある長い髪を揺らした、
少年のあどけなさが僅かに残る青年。年齢は17、8歳という所だろう。
もう一人は透き通るような水色の髪が目を引く、先の青年よりも一回りほど小柄で
まだ幼さが強く残る少年だ。こちらは12、3歳前後だろうか。
どちらも、驚いたように瞳を見開かせている。
「……私に何か、ご用かな?」
 心に淡い予感を抱きながら、二人に問い掛ける。
すると二人揃ってはっとしたような素振りを見せ、青年が慌てたように言葉を繕う。
「あっ、いえ…ぼんやりしていたみたいだったから、どうしたんだろうって思って」
 その…、と、他にも何か言いたげな様子を見せるが、彼の言葉はそこで止まる。
もう一人の少年はやや硬い表情で、真っ直ぐにこちらを見つめて沈黙を守っている。
「ああ、少し考え事をしていてね。つい立ち止まってしまっていたんだ。怪しかったかい?」
 二人の様子には気付かない振りをしながら、笑い掛ける。
いえ…、と、胸に何か支えたような言葉と困ったような笑顔が返って来て、沈黙が流れる。
青年の何を言えばいいのかという風に戸惑う表情と、少年の年不相応なくらいに強い光を宿した瞳。
その二つが告げようとしているものに耐えられず、自ら沈黙を破る。
「……変に心配させて、すまなかったね」
 私は大丈夫だよ、ありがとう、と、最後に告げて踵を返した途端、
今までの沈黙を弾けさせた様なやや幼い声が響いた。
「…っ、珂月と白夜なら、今憬さんのお店に居ます!」
思わず、足が止まる。
胸に抱いていた淡い予感が、真実に変わった。
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お粗末!
尭人父さんは考える人。時には考え過ぎて立ち止まってしまう人。
それなんて珂月。(セルフツッコミ)
親子だからしょうがない。(セルフ回答)
泉里と九重の力をお借りします。
全部で3話ぐらいのお話になる予定ですが、
その3話目の区切りをどこにしようか悩んでいる所なので延びるかもしれない。
ていうか白虎一家を襲った事件。
動物オリジやり始めの初期設定だとハンターの乱獲設定だったのですが、
勝手に大幅変更してしまっているぜ申し訳ない!orz
なんつーの、尭人父さんの生まれ故郷(本人は故郷とすら思ってないけど)の勢力が
“劣等”と見下している一族を排除するために乱獲に見せかけるように仕向けたというか。
とりあえず、首謀の人達が相当性質が悪い。
自分の脳内ではそんな感じ。

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