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きっとこうなって当然だったんだ

131219

「――昶はなんにも悪くない。ただ、あたしが悪い子だっただけなんだよ」

咎落ち騒動ネタのクライマックスが私の表現力オーバーでいつ形になるかわからなくなって来たので
記憶が薄れない内に書き留めておこうと思ったら透の心境だけでエラい長文になったので一旦ぽいっ。

以下、咎落ち騒ぎにおける透のお話。

−−−

透が怨魔に付け入られたのは、強くなった昶に対する悔しさや幼少期からの鬱憤をきっかけにした、
弟の成長を素直に喜べない自分への自己嫌悪。

事の発端は夏の実習中。実力が芽を出し始めた昶を喜ばしく思うのに、なんか「もやっ」としていた時に
学園の生徒の姿をした怨魔に出会ったこと。
その怨魔の正体は10年ほど前に自殺した女子生徒。
落ちこぼれだった彼女は周囲の人の強さを羨みながら死んでいったので、
透がうっすら感じた「ちょっと悔しい」って気持ちに同調して、煽って増長させることで取り入った。

強くなった昶に対して、透が悔しいって思うのは本来負けん気の強さとか向上心の現れで前向きなもののはずで、
心剣使いとして昶をライバルと認めてる証なんだけど、怨魔に引っ掛かったことで
とても醜い感情だと錯覚させられてしまうのね。

人というのは一つ小さなきっかけがあると色んな感情が引き出されるもんで、
透自身が幼少期から閉じ込めてきた昶の弱さに対する苛立ちも零れてくるようになってくる。
その気になればいつだって力を発揮して強くなれるはずなのに。
透にとって昶は大好きな片割れだけど、自分を否定してばかりの昶は大嫌いで苛々してた。
自分の「絶対強くなれるよ」って言葉を否定される度悲しくなってた。
そんな相手がいざ本気出して結果出すようになったら「だから前から言ってたじゃん」って気持ちにもなるよね。
否定で返され続けていたら尚更。

ただそこで透が昶に全ての矛先を向けるかと言えばそうでもない。
昶に鬱憤抱えても黙っていられたのはその鬱憤以上に昶の事が大事で、
一緒に稽古頑張って強くなりたいって思ってたから。
あと良いお姉ちゃんでいたいっていう姉としてのプライドのような意地のような。

次期当主の片割れとして生まれて、普通なら男の子しか授からないはずの心剣能力を
突然変異的に授かった事を誇らしく思っていた透は、片割れとして恥ずかしくない
お姉ちゃんになろうって、自分で自分にプレッシャーをかけてたイメージ。
昶に思う所があってもいつか昶が才能の芽を出した時には一番に喜んであげようって思ってそうな。

なのに、いざその時が来たら「悔しい」って思ってる。
透はそんな自分の事が一番憎らしくて自暴自棄になってる状態。
あくまでも怨魔のせいっていうのも理解はできてるけど、火のないところに煙はたたないといいますか。
むしろ怨魔がきっかけで引き出された感情のせいで「結局自分は悪い子だったんだ」と
自己嫌悪に拍車がかかってるといいますか。
でもこの自己嫌悪こそ透の心がまだ完全には侵されてない事を示唆している訳だからまた複雑よね。

冬の陣で昶から逃げているのも、昶に対する憎悪とかじゃなくて、
こんな自分を見られたくないっていう一欠片だけ残ってる透の意地。
あとは、顔を合わせることでこれ以上黒い感情が増長されたら
本当に落ちる所まできているってのを何となく感じているから。
引っ張り上げてやれるのは昶しかいないので最終的には昶に頑張ってもらうんだけどね!

そんな感じ。透もしんどいけど、彼女なりに怨魔に対抗しようと頑張ってるよってお話。

 

ちなみに。以下余談。
幸市(晴市の兄さん)が落ちていったのも実は透と同じような流れ。
人の善の心を信じていたいと思っていたのに、裏切られる度、怨魔を通じて人の「怨」に触れる度、
人を信じられなくなっていく自分が許せなくなって、
最後には自分の信念なんて絵空事でしかなかったと嘆きながら落ちていく。

晴市が透を放っておけず、昶にヒントを与えるような事をしてるのはそのせい。

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